列車紹介・乗車記

寝台特急あけぼの号『ゴロンとシート』乗車記【2011年1月8日9日】

大学生旅ブロガーのひろき(@guitar_journey_)です。

小学6年の頃から一人旅を初めて、かれこれ9年目になります。

 

自分が中学1年生の頃、当時ブログで知り合った和歌山の教師の方と2人で、今は無き寝台特急「あけぼの号」に乗車しましたので、当時の事を思い出しつつ、その時の様子を記事にしていこうと思います!

寝台特急あけぼの号は上野〜青森間を結んでいたブルートレインでしたが、2014年3月に

車両の老朽化と利用客の減少により、廃止される事となりました…

 

あけぼの号は自分が初めて乗車したブルートレインであり、非常に思い出深い車両です。

寝台特急あけぼの号とご対面in上野駅

上野駅地下ホーム13番線に降り立ちます。

上野駅から発車する寝台特急は全てこの『13番線ホーム』から発車します。

あけぼの号乗車当時である2011年冬には、『カシオペア』『北斗星』といった寝台特急が13番線から毎日のように発車していました。

しかし現在ではこのホームから発車するブルートレインは全て消えてしまい、13番線ホームも『豪華寝台特急仕様』となって変わり果ててしまいました…

ホーム先端に行き、機関車とご対面!!!

寝台特急あけぼの号は上野を出発後、埼玉→群馬→新潟→山形→秋田の順で終点青森を目指します。

このEF64型の機関車は、途中の長岡駅(新潟県)までブルートレイン(客車部分)を牽引していきます。

2009年に乗車した時は、EF64型37号機(通称:ザンナナ)が牽引したりもしていました。

こちらは現在でも中央線の貨物輸送を中心に使用されています!

こいつは、EF64型機関車1032号機。

1030号機・1031号機・1032号機は、鉄道ファンから”死神”というあだ名がつけられています。

その理由はその機関車たちが牽引する寝台特急は人身事故に遭いやすいから…

 

ではなく、廃車になった車両を解体場まで牽引することが多いからです!

”死神”と呼ばれる3機の連結器を見てみると、なにやら他の機関車よりゴチャゴチャしているのがわかりますね。

これは『双頭連結器』というもので、客車・貨車・電車だろうとなんでも牽引することが可能なんですね〜!

 

…おっと話が飛びました。あけぼの号に戻りますよ〜!

 

方向幕には『青森』の文字が。

現在はLED表示がほとんどですが、行き先表示が幕だと旅情を感じます。

あけぼの号の車内探検 〜A・B寝台・ゴロンと〜

 

寝台列車に乗ると毎回、車内探検は欠かさずしていました!

寝台特急あけぼの号には4つの寝台の種類がありました。

あけぼの号の座席・寝台

・B寝台(開放式)

・B寝台(ソロ)

・A寝台(シングルデラックス)

・ゴロンとシート

B寝台が一般的な寝台車両に対し、A寝台は少々お高いクラスの寝台です。

自分が乗車したゴロンとシートは、浴衣や寝具類がないだけでB寝台で、指定席特急券だけで乗れる超格安寝台でした。

祝前日などは販売開始と同時に窓口に並んでも、取れないことがよくありました…

車内探検① 開放式B寝台

乗車すると、まるでサウナのような扉が出現します。

中はこんな感じで、右が通路で左が寝台になっています。

車内に入ると、”もわっ…”とした独特の寝台臭が漂います。

4席ごとに別れており、上段と下段があります。

鍵等はありませんので、貴重品は肌身離さず携帯しなければなりません。

寝具はこんな感じ。

簡易的な浴衣、毛布、シーツとハンガーです。

上段には転落防止柵のようなものがついています。

上段にも乗車したことがあるのですが、車窓が全く見えないので、夜中にどこを走ってるのかわからなくなります。

車内探検② B寝台ソロ

B寝台ソロは、B寝台開放式と同じ値段の個室.verです。

個室なのに開放式と値段が変わらないのはかなり謎ですが、部屋はめちゃくちゃ窮屈です。

両側に個室があるので、通路はめちゃくちゃ狭いです。

人とすれ違うことすらできませんでした。

自分でカチャカチャっと暗証番号を設定します!

ドアを開けるとすぐ寝台です。足の踏み場がない。

荷物すら置けるか危ういですww

壁も薄くて外や隣の音が丸聞こえでした。

車内探検③ A寝台シングルデラックス

シングルデラックスはあけぼの号の中で最も値段がお高い個室です。

自分は当時中学生でしたので乗れるはずもなく、遂にシングルデラックスに乗車する前にあけぼの号が引退してしまいました。泣ける。

けど夜中に友達と空いているシングルデラックスに侵入したりしてました

 

高級感ぱねぇ!!!

 

明らかにさっきのB寝台とは雰囲気が違う。

しかも扉と扉の間の感覚がめっちゃ広いです。

そして、何を思ったのか

A寝台の写真撮り忘れてましたorz

無念。

別サイトに写真が掲載されていましたので、気になる方はこちらからどうぞ!

車内探検④ ゴロンとシート

お次は、自分が乗車した『ゴロンとシート』です。

ドアにはクマさんがゴローンとしているシールが貼ってあります。

見た目はほどんどB寝台(開放式)と同じです。

このように寝具類が用意されていないだけなのですが、指定席特急券のみで乗車することができます。

寝具類がないだけで6000円ほど割引できるので、最強でしたね…

車内探検⑤ トイレ・デッキ・洗面台など

トイレです。(お食事中の方すいません)

洋式と和式が両方あったのですが、ブルートレインは結構揺れるので、大の方とかはガッツリしがみついてないと色々と大変なことになります。。。

洗面台の水とは別に、『飲料水』というコーナーもありました。

一応飲んでみましたが、何ヶ月も放置された水の味がしたのを覚えています。。。

紙コップもありました。

健康診断で使う◯尿カップのようなのが出てたのを覚えています。

『紙コップ』の字体がすごくレトロな感じがして好きです!

洗面台です。カミソリ用のコンセントがあり、よくそこで充電している人を見かけます。

(幼少期の自分の姿がぁぁぁあぁぁあぁあぁ)

ドアは、今ではほとんど見られない引き戸式で、2つ折りになっています。

確か、今でも『SLばんえつ物語号』の12系客車などに使用されていますね!

あけぼの号上野駅出発〜秋田到着

13番線のホームに長い長い発車ベルが響き渡り、21時15分。

 

上野駅出発!!!

 

ここから約13時間の旅が始まります。

自分が今回乗車するのは、ゴロンとシートの下段です!

和歌山の教師の方も、隣の下段でした。

前回上段に乗車した際、『車窓見えないやん』ってなったので、今回は下段に乗車します。

 

ハイケンスのセレナーデが流れ、ベテラン感のある車窓さんのアナウンスが始まります。

(目をつぶり、車内にいる様子を頭に思い浮かべながらお聞きください。)

 

寝台特急あけぼの号は上野発車後、大宮、高崎の順で停車していきます。

会社帰りのサラリーマンが帰路につく景色を眺めながら、赤羽、浦和と、ひたすらに北上します。

寝台特急に乗っていると、一時的に、時間に囚われた忙しい世界から異次元へワープしたような気持ちになります。

寝具等がないのをリサーチ済みでしたので、上野駅の百均で買ったタオルを枕の代わりとし、セット完了です!

昔懐かしさを感じる『センヌキ』の表記も、ブルートレインにしかない特徴です。

最盛期の頃は、栓抜きが必要な飲み物が主流だったようですね。

昔は寝台内でも喫煙が可能だったようですが、2007年から全列車での終日禁煙化が実施され、喫煙はできなくなりました。

『寝台特急で過ごす一夜に乾杯!』といきたい所ですが、当時の自分は13歳。

ビールをグイッと行くわけにはいきませんので、上野駅13番線ホームで購入した『おにぎり弁当』を食します。

寝台特急内で食べる食事は、例えどんなに冷たくても美味しさは何倍にもなるような感覚でした。

 

ゆらゆら揺れながら車窓を眺めていると、大きめな駅に停車。

 

大宮駅に到着したようです。

あけぼの号は大宮から高崎線に入り、上越方面へと北上していきます。

当時ご一緒してくれた方とお話ししながら、あけぼの号に揺られます。

現在は和歌山県で教師をやっているそうで、中学の鉄道ブログ時代は色々な所に同行させてもらいました。

当時は『ネットで知り合った人とは会うな』と親から言われていたもので、yahooブログで『ご一緒しませんか?』とメッセージが来た時は非常に驚きました。

今となっては、掛け替えのない思い出ですね…

そんなこんなで、深夜の高崎駅(群馬県)に到着!

数分の停車時間を利用して、三脚でバルブ撮影しました。

(ホワイトバランス間違えておかしな写真になりました)

 

高崎を出ると、次の停車駅は村上駅(新潟県)に早朝3:30頃に到着します。

当時は音楽プレーヤーも持っていなかったのに、夜の車窓が好きでただひたすらと外を眺めていました。

途中の長岡駅では機関車の交換が行われるため、『長岡までは起きていよう!』と思っていました。

 

やがて標高が上がり、上越国境(水上駅付近)近くになると、雪がうっすらと積もっているのが見えます。

冬の夜行列車は景色の変化も味わうことができますので、それも醍醐味の一つでした。

 

ガタンゴトンと揺れながら、たまに先頭の機関車の警笛音が聞こえます。

それが非常に気持ちよく、落ち着くものでした。

 

 

やがて深夜1時頃、新潟県の長岡駅で運転停車(客扱いの無い停車)があります。

ここでは、上りのあけぼの号や、大阪〜青森を結んでいた寝台特急『日本海』なども車窓から見ることができました。

先頭のEF64が切り離されます。

上野〜長岡間は直流区間のみなので、直流用の機関車であるEF64が牽引をします。

それに対し、長岡〜青森間は交流区間もありますので、交直流両用であるEF81が牽引します。

『ロクヨン、おつかれさま!』と心の中で呟きます。

窓から、青森までお世話になるEF81が見えました。

この赤いボディが特徴的なEF81が先頭に連結され、青森まで客車を牽引してくれます!

長岡発車後、雪がかなり降り始めてきました。

翌日もあるのでそろそろ寝なければなりませんが、ワクワクがおさまらずになかなか眠りにつくことができません…

無理やり目をつぶって体を休めます。

***

 

 

 

 

***

そして迎えた翌日!

朝6時に目が覚めました。

あけぼの号は羽越本線内を走行しており、羽後本荘駅に停車中!

寝ておきたらいつの間にか秋田県に突入していました!

朝の6:50頃、東北の主要駅である秋田駅に到着します!

秋田駅で、乗客の2~30%ほどが下車します。

秋田〜 秋田〜

 

首都圏ではなかなか聞くことのできない、旅情あふれる到着放送が流れます。

時間はもうそろそろ朝の7時なのに、薄暗いです。

あけぼの号はあと約3時間かけて、終点の青森駅を目指します。

 

あけぼの号 秋田駅発車〜青森駅到着

大久保駅に運転停車!

秋田の次の停車駅、八郎潟。

反対側のホームは積雪でほとんど埋まっています。

力強い走りで終点、青森を目指します。

トンネル突入直前に聞こえるEF81の警笛音と、車窓に広がる雪景色が、なんとも言えない寂しい雰囲気を作り上げます。

 

あけぼのに乗っていられるのもあと2時間か…

 

 

五能線との分岐点、東能代駅に到着です。

隣のホームには、五能線のキハ48が停車中です。

リゾートしらかみではなく、五能線の普通列車にも乗車してみたいものですね。

再び車内に戻り、北上します。

EF81、青森までもうひと頑張りだ!

奥羽本線の普通列車とすれ違います。

顔面には雪がびっしりと。首都圏ではまず見ることができない、貴重な光景です!

大館駅到着!

もうあと2駅で秋田県を脱し、青森県に突入します。

大館駅でも少々時間があるので、外に出てあけぼの号をパシャリ。

3連休でしたので、鉄ちゃんが非常に多かったですねぇ…自分の同志です!

大館駅は、盛岡〜大館駅を結ぶ『花輪線』の終着駅でもあります!

ついにあけぼの号は青森県に突入!碇ヶ関は温泉で有名な場所です。

東北新幹線の八戸〜新青森延伸ですっかり有名になった『新青森駅』も、当時は小さな無人駅になってまして、あけぼの号などの寝台特急は通過していました。

しかし新青森駅に新幹線が開通してからは、あけぼの号の停車駅として組み込まれました。

(写真は開業後に撮ったものです)

新青森駅発車後、ハイケンスのセレナーデが流れ、到着放送が流れます。

遂に北の終着駅、青森に到着!

21時15分に上野駅を発車してから、約13時間の長旅でした。9時56分に到着です!

長岡からの牽引機には雪がびっしりとこびり付いています。

『長時間お疲れ様、ありがとう』と心の中で呟きます。

『あけぼの』のヘッドマークは雪で全く見えません。

青森到着後は、まず機関車が切り離されます。

隣には大阪からの寝台特急『日本海』の姿が!

寝台特急日本海の牽引機と、あけぼの号の牽引機のツーショット。

日本海号の牽引機は塗装が若干違い、ローズピンク色です。

あけぼの号の24系客車です。

この当時は毎朝、2本のブルートレインを見ることができましたが、もう一生見れない景色になってしまいました。

奥には日本海号の客車が。

30分ほど経つと、24系客車にディーゼル機関車が連結され、車庫へと回送されていきました。

 

車両の老廃化と利用客減少により、今はもう見れない列車となってしまいました。

時代の流れには逆らえませんが、本当に大好きでロマンのある寝台特急でしたので、非常に残念です。

 

あけぼの号の客車は引退後、秋田県にある小坂鉄道レールパークで『ブルートレインあけぼの』という宿泊施設として活躍しています!

走行しているあけぼの号にはもう乗車することはできませんが、車両の座席・設備等はほとんどそのままで保管されていますので、興味のある方は是非足を運んでみて下さい!

▶︎小坂鉄道レールパークについて見る

 

最後までご覧くださりありがとうございました!

 

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